- このイベントは終了しました。
イベント「外国人ルーマニア語話者の声」
5月 20, 2019日
2019年5月20日、日本文化センターは「ルーマニア言語・文化・文明社会学科(文学部)」と共催で「外国人ルーマニア語話者の声」というイベントを開催しました。これはバベシュ・ボヨイ大学でルーマニア語を学ぶ(学んだ)外国人が、それぞれ好きなテーマを選択してルーマニア語で発表をするイベントです。
「ルーマニア言語・文化・文明社会学科」は外国人留学生向けにルーマニア語教育を行っており、文学部の中で最も国際色の強い学科です。その学科との共催で当センターがこのようなイベントを企画運営し、外国人向けルーマニア語教育に多少なりとも貢献できたことを大変うれしく思います。
「ルーマニア言語・文化・文明社会学科」学科長Elena PLATONならびに日本文化センターの角悠介所長の挨拶の後、「ルーマニア言語・文化・文明社会学科」のDina Vîlcu先生の司会進行によってそれぞれが発表を行いました。
参加者の出身地はイスラエル、フィンランド、アルバニア、ウクライナ、中国、日本と多種多様でした。当センターからは教育部門の大谷崇(哲学専攻)が自身の研究テーマにテーマについての発表をしました。最も遠方からの参加者は関東在住の佐藤華瑠菜(はるな)さんでした。佐藤さんは神戸大学国際文化学部の交換留学生として15年前に本学に在籍し、ルーマニア語を学びました。長いブランクを経て、去年再びルーマニア語を学ぼうと決意し、「武蔵野ブラショフ市民の会」ルーマニア語講師山田エリーザさんの指導を受けて、本イベントに臨みました。
バベシュ・ボヨイ大学での学生生活の懐かしい思い出を語った後、日本が置かれている労働状況や制度や改革について、自身の経験を踏まえ、ルーマニア語で説明を行いました。何かと「和」が強調されるのが日本社会ですが、少数派を大多数に合わせるのではなく、広い視野を持ち様々な価値観の存在を認め合う「本当の和」の必要性がこの国際化社会に求められている、と締めくくりました。神戸大学国際文化学部で学び、本学に留学し様々な経験を積み、立派な社会人そして母親となった佐藤さんの素晴らしいスピーチに、大きな賞賛の拍手、そして参加証明書が送られました。
イベントの後、かつて神戸大学で学んだ本学ビジネス学部学部長ヨアン・アリン・ニストルが私たちを夕食に招き、佐藤さんをねぎらってくれました。
本学で学んだ交換留学生の大半は、留学後にも本学を訪れています。一体バベシュ・ボヨイ大学の魅力は何なのか。それは本学に足を運んでみてのお楽しみです。
このイベントを共に企画運営していただいた「ルーマニア言語・文化・文明社会学科」の先生方に感謝いたします。来年の2回目の開催も期待しています。